建設業界において、ゼネコンと並んで重要な役割を果たしているのが「サブコン（サブコントラクター）」です。サブコンは、電気設備や空調設備の設計・施工・保守を担当し、ビルや工場、インフラなど多岐にわたるプロジェクトで不可欠な存在となっています。
2024年も、サブコン業界は大規模なプロジェクトを支える役割を担い、その売上高や事業内容が注目されています。本記事では、2024年最新のサブコン売上高ランキングをもとに、各企業の事業内容や平均年収について詳しく解説します。また、サブコン業界でのキャリア形成を考えている方に向けて、弊社の転職サービス「建設JOBs」もご紹介します。今後のキャリア選択の参考として、ぜひご覧ください。

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サブコンとは？

　サブコン（サブコントラクター）とは、建設プロジェクトにおいて、ゼネコンが統括する全体の施工管理の一部を担う専門業者のことを指します。サブコンは、電気設備や空調設備、給排水設備など、特定の技術や工事に特化しており、建築物の快適性や機能性を実現するために欠かせない存在です。サブコンは、設計、施工、維持管理を一手に引き受けることが多く、ビルや病院、商業施設、工場などの大規模な施設においてその専門技術を発揮します。

サブコンは、大きく分けて2つの分野に分類されます。次に、それぞれの分野について詳しく説明します。

電気設備系サブコン	建物やインフラにおける電気設備の設計、施工、維持管理を専門とする業者
空調系サブコン	建物内の空調設備や換気、冷暖房システムの設計・施工を専門とする業者

電気設備系サブコン	建物やインフラにおける電気設備の設計、施工、維持管理を専門とする業者
空調系サブコン	建物内の空調設備や換気、冷暖房システムの設計・施工を専門とする業者

電気系サブコンとは？

電気設備系サブコンは、建物やインフラにおける電気設備の設計、施工、維持管理を専門とする業者です。具体的には、電力供給システム、照明設備、非常用電源、通信設備、配線、配電盤の設置など、電気に関わるあらゆる工事を担当します。商業施設、工場、病院など、様々な建物での電気インフラ整備が求められるため、高度な専門知識と技術が必要です。電気設備系サブコンは、プロジェクトのエネルギー効率や安全性を左右する重要な役割を担っており、最新技術や法規制の対応にも精通しています。

下記の企業が電気設備系サブコンに該当します。

きんでん

関電工

九電工

明電舎

ユアテック

トーエネック

中電工

日本電設工業

住友電設

空調系サブコンとは？

空調系サブコンは、建物内の空調設備や換気、冷暖房システムの設計・施工を専門とする業者です。空調システムは、快適な室内環境を維持し、特に大規模な施設や工場ではエネルギー効率の向上が求められます。空調系サブコンは、空気の流れや温湿度の調整、フィルタリングシステムなどを設計し、建物の冷暖房設備や換気システムを最適化することを目指します。また、CO2削減や省エネルギー対策も重要なテーマとなっており、近年は環境に配慮した技術導入が進んでいます。

下記の企業が空調系サブコンに該当します。

高砂熱学工業

大気社

ダイダン

新日本空調

サブコン全体の売上高ランキング

順位	企業名				売上高
1	きんでん				6545億円
2	関電工				5984億円
3	九電工				4691億円
4	高砂熱学工業				3634億円
5	大気社				2936億円
6	明電舎				2879億円
7	トーエネック				2529億円
8	ユアテック				2432億円
9	中電工				2010億円
10	ダイダン				1974億円
11	日本電設工業				1940億円
12	住友電設				1855億円
13	新日本空調				1280億円

順位	企業名				売上高
1	きんでん				6545億円
2	関電工				5984億円
3	九電工				4691億円
4	高砂熱学工業				3634億円
5	大気社				2936億円
6	明電舎				2879億円
7	トーエネック				2529億円
8	ユアテック				2432億円
9	中電工				2010億円
10	ダイダン				1974億円
11	日本電設工業				1940億円
12	住友電設				1855億円
13	新日本空調				1280億円

これまでに、サブコン全体の売上高ランキングを確認しましたが、次に、サブコンの企業別にさらに詳しく見ていきます。

電気設備系サブコン

電気設備系サブコンは、建物やインフラの電気設備の設計・施工を専門とする業者です。配電システムや照明、通信設備などを手がけ、エネルギー効率や安全性を重視した施工を行います。そんな電気設備系サブコンのランキングを見ていきます。

順位	企業名				売上高	前年比 (売上高)	経常利益
1	きんでん				6545億円	454億円	460億円
2	関電工				5984億円	568億円	426億円
3	九電工				4691億円	733億円	424億円
4	明電舎				2879億円	153億円	134億円
5	トーエネック				2529億円	208億円	127億円
6	ユアテック				2432億円	158億円	119億円
7	中電工				2010億円	120億円	127億円
8	日本電設工業				1940億円	219億円	149億円
9	住友電設				1855億円	104億円	135億円

順位	企業名				売上高	前年比 (売上高)	経常利益
1	きんでん				6545億円	454億円	460億円
2	関電工				5984億円	568億円	426億円
3	九電工				4691億円	733億円	424億円
4	明電舎				2879億円	153億円	134億円
5	トーエネック				2529億円	208億円	127億円
6	ユアテック				2432億円	158億円	119億円
7	中電工				2010億円	120億円	127億円
8	日本電設工業				1940億円	219億円	149億円
9	住友電設				1855億円	104億円	135億円

きんでん

きんでんは、電気設備工事を中心に、空調や再生可能エネルギーなどの環境技術も扱う大手サブコンです。平均年収は850万円で、役職によって異なり、部長クラスでは1,550万円に達します。主な事業は電力や通信インフラの設計、施工、メンテナンスで、スマートビルディングやエネルギーマネジメントにも注力しています。福利厚生も充実しており、年間休日は127日です。

売上高	経常利益	従業員数	平均年収	平均年齢	平均残業時間	離職率
6545億円	460億円	13,240名	850万円	42歳	26.6時間	2.9%

売上高	経常利益	従業員数	平均年収	平均年齢	平均残業時間	離職率
6545億円	460億円	13,240名	850万円	42歳	26.6時間	2.9%

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関電工

関電工は、電気通信工事や電力インフラ整備を主力とする総合エンジニアリング企業です。ICTの進展に伴い、データセンターやスマートコミュニティの構築にも注力しています。平均年収は807万円で、役職ごとに異なり、部長クラスでは約990万円。福利厚生は充実しており、年間休日127日、退職金制度や資格取得支援制度もあります。技術職の年収は役職・年齢に応じて変動します。

売上高	経常利益	従業員数	平均年収	平均年齢	平均残業時間	離職率
5984億円	426億円	10,442名	807万円	42.1歳	30.1時間	3.7%

売上高	経常利益	従業員数	平均年収	平均年齢	平均残業時間	離職率
5984億円	426億円	10,442名	807万円	42.1歳	30.1時間	3.7%

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九電工

九電工は、電気工事を中心にICT、エネルギーソリューション、建築・土木工事を展開する総合エンジニアリング企業です。主に電力インフラの設計・施工、通信ネットワーク構築、再生可能エネルギー事業に取り組んでいます。平均年収は768万円で、部長クラスでは約940万円に達します。福利厚生も充実しており、年間休日130日、資格取得支援制度などがあります。

売上高	経常利益	従業員数	平均年収	平均年齢	平均残業時間	離職率
4691億円	424億円	10,572名	768万円	41.1歳	30.9時間	4.7%

売上高	経常利益	従業員数	平均年収	平均年齢	平均残業時間	離職率
4691億円	424億円	10,572名	768万円	41.1歳	30.9時間	4.7%

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明電舎

明電舎は、電力インフラや産業システムなどを手掛けるサブコンで、社会インフラを支える技術とサービスを提供しています。平均年収は803万円で、役職ごとに異なり、部長クラスでは約980万円。福利厚生が充実しており、年間休日は128日、手当や退職金制度も整っています。技術職の年収はキャリアに応じて変動し、ボーナスは年2回支給されます。持続可能なインフラ構築に貢献しています。

売上高	経常利益	従業員数	平均年収	平均年齢	平均残業時間	離職率
2879億円	134億円	9,810名	803万円	44.5歳	21.8時間	2.2%

売上高	経常利益	従業員数	平均年収	平均年齢	平均残業時間	離職率
2879億円	134億円	9,810名	803万円	44.5歳	21.8時間	2.2%

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ユアテック

ユアテックは、東北電力グループの総合設備エンジニアリング企業で、電気・空調・給排水など幅広い設備工事を手がけています。特にオフィスビルや公共施設の電気設備工事に強みを持ち、再生可能エネルギー関連事業も展開。平均年収は715万円で、部長クラスでは約870万円に達します。福利厚生も充実しており、年間休日は120日以上です。技術職の昇進により年収は増加します。

売上高	経常利益	従業員数	平均年収	平均年齢	平均残業時間	離職率
2432億円	119億円	5,809名	715万円	41.8歳	31.8時間	2.0%

売上高	経常利益	従業員数	平均年収	平均年齢	平均残業時間	離職率
2432億円	119億円	5,809名	715万円	41.8歳	31.8時間	2.0%

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トーエネック

トーエネックは中部電力グループの総合設備企業で、電力供給や電気設備、空調衛生、情報通信工事を手がけます。特に電力インフラとICTソリューションに強みがあります。平均年収は710万円で、役職ごとに異なり、部長クラスでは870万円が見込まれます。福利厚生も充実しており、年間休日124日、各種手当や退職金制度も整備されています。

売上高	経常利益	従業員数	平均年収	平均年齢	平均残業時間	離職率
2529億円	127億円	6,077名	710万円	41.5歳	30時間	2.1%

売上高	経常利益	従業員数	平均年収	平均年齢	平均残業時間	離職率
2529億円	127億円	6,077名	710万円	41.5歳	30時間	2.1%

トーエネックの年収の詳細はこちら

中電工

中電工は、中国地方を拠点に電気設備の設計、施工、メンテナンスを行う総合エンジニアリング企業です。再生可能エネルギーや省エネルギー技術にも力を入れています。平均年収は748万円で、部長クラスでは約915万円。福利厚生が充実しており、年間休日は126日、手当や資格取得支援もあります。電気工事の施工管理職が多く、エネルギー管理や環境対応に取り組んでいます。

売上高	経常利益	従業員数	平均年収	平均年齢	平均残業時間	離職率
2010億円	127億円	4,519名	748万円	39.9歳	31時間	2.7%

売上高	経常利益	従業員数	平均年収	平均年齢	平均残業時間	離職率
2010億円	127億円	4,519名	748万円	39.9歳	31時間	2.7%

中電工の年収の詳細はこちら

日本電設工業

日本電設工業は、鉄道や一般電気工事、情報通信工事を手掛ける大手サブコンです。平均年収は802万円で、役職別では部長クラスが約980万円。福利厚生は充実しており、年間休日は125日以上です。社員の働きやすい環境づくりに注力し、資格取得支援や手当も整備されています。電力インフラや通信工事など、多様な分野で最新技術を駆使し、持続可能な事業を展開しています。

売上高	経常利益	従業員数	平均年収	平均年齢	平均残業時間	離職率
1940億円	149億円	4,744名	802万円	42.4歳	20.2時間	2.0%

売上高	経常利益	従業員数	平均年収	平均年齢	平均残業時間	離職率
1940億円	149億円	4,744名	802万円	42.4歳	20.2時間	2.0%

日本電設工業の年収の詳細はこちら

住友電設

住友電設は、住友グループの一員として、電気設備工事や情報通信、環境設備、プラント工事などの幅広いエンジニアリングサービスを提供しています。主に国内外でのインフラ整備に注力し、再生可能エネルギーや通信システムの構築も行っています。平均年収は868万円で、部長クラスの年収は約1,060万円です。福利厚生も充実しており、年間休日123日、住宅手当や退職金制度などが整っています。

売上高	経常利益	従業員数	平均年収	平均年齢	平均残業時間	離職率
1855億円	135億円	3,492名	868万円	44歳	41.3時間	2.8％

売上高	経常利益	従業員数	平均年収	平均年齢	平均残業時間	離職率
1855億円	135億円	3,492名	868万円	44歳	41.3時間	2.8％

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電気設備系サブコンの非公開情報・推定年収がわかる『建設JOBs』のご紹介

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空調系サブコン

空調系サブコンは、建物内の冷暖房や換気システムの設計・施工を専門とする業者です。快適な室内環境の維持やエネルギー効率の向上を目指し、省エネや環境対策も重要な役割を担っています。そんな空調系サブコンのランキングを見ていきます。

順位	企業名				売上高	前年比 (売上高)	経常利益
1	高砂熱学工業				3634億円	245億円	262億円
2	大気社				2936億円	788億円	199億円
3	ダイダン				1974億円	115億円	119億円
4	新日本空調				1280億円	157億円	97億円

順位	企業名				売上高	前年比 (売上高)	経常利益
1	高砂熱学工業				3634億円	245億円	262億円
2	大気社				2936億円	788億円	199億円
3	ダイダン				1974億円	115億円	119億円
4	新日本空調				1280億円	157億円	97億円

高砂熱学工業

高砂熱学工業は、空調設備工事を中心に設計や施工を手がける大手サブコンで、環境制御システムや宇宙開発にも取り組んでいます。平均年収は929万円で、役職別では部長クラスが1,140万円。福利厚生も充実しており、年間休日は122日です。また、技術力と特許保有数で業界トップを誇ります。従業員のキャリア成長にも注力し、資格取得支援なども提供しています。

売上高	経常利益	従業員数	平均年収	平均年齢	平均残業時間	離職率
3634億円	262億円	5,606名	929万円	42.2歳	42.2時間	3.1%

売上高	経常利益	従業員数	平均年収	平均年齢	平均残業時間	離職率
3634億円	262億円	5,606名	929万円	42.2歳	42.2時間	3.1%

高砂熱学工業の年収の詳細はこちら

大気社

大気社は、空調設備や塗装システムの設計・施工を中心に事業展開する大手サブコンです。特に産業空調設備や自動車塗装技術で世界的なシェアを誇ります。平均年収は966万円で、役職別では部長クラスが約1,180万円に達します。福利厚生も充実しており、年間休日は122日。技術力と安定した経営基盤が強みで、業界内で高評価を得ています。

売上高	経常利益	従業員数	平均年収	平均年齢	平均残業時間	離職率
2936億円	199億円	5,031名	966万円	42.5歳	24.3時間	2.3%

売上高	経常利益	従業員数	平均年収	平均年齢	平均残業時間	離職率
2936億円	199億円	5,031名	966万円	42.5歳	24.3時間	2.3%

大気社の年収の詳細はこちら

ダイダン

ダイダンは、空調、電気、給排水衛生設備の設計・施工を手掛ける大手サブコンです。環境技術やイノベーションにも注力し、持続可能な社会づくりを目指しています。平均年収は898万円で、役職によって異なり、部長クラスは約1,100万円です。福利厚生は年間休日120日以上、退職金制度、資格取得支援などが充実しています。評価制度も整備されており、昇給は年1回です。

売上高	経常利益	従業員数	平均年収	平均年齢	平均残業時間	離職率
1974億円	119億円	1,901名	898万円	41.9歳	31時間	3.3%

売上高	経常利益	従業員数	平均年収	平均年齢	平均残業時間	離職率
1974億円	119億円	1,901名	898万円	41.9歳	31時間	3.3%

ダイダンの年収の詳細はこちら

新日本空調

新日本空調は、ビルや工場などの大規模施設向けにエネルギー効率の高い空調システムを提供するサブコンです。平均年収は993万円で、部長クラスの年収は約1,210万円に達します。主な事業は空調設備の設計・施工・メンテナンスで、持続可能な社会の実現に貢献する環境技術にも力を入れています。福利厚生も充実しており、年間休日は127日です。

売上高	経常利益	従業員数	平均年収	平均年齢	平均残業時間	離職率
1280億円	97億円	1,649名	993万円	44.1歳	32.5時間	3.0%

売上高	経常利益	従業員数	平均年収	平均年齢	平均残業時間	離職率
1280億円	97億円	1,649名	993万円	44.1歳	32.5時間	3.0%

新日本空調の年収の詳細はこちら

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まとめ

ここまで、全13社のサブコンの売上高・経常利益・平均年収などを見てきました。各企業の強みや特徴も把握できたのではないでしょうか。

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