フジタは”やばい”って本当?”ブラック?評判や離職率を紹介

 フジタは、準大手ゼネコンとして国内外で幅広い建設事業を展開する総合建設会社です。土木・建築工事の設計・施工から不動産開発、環境・エネルギー関連事業まで、多岐にわたる事業を展開し、豊富な実績と技術力を有しています。都市開発、インフラ整備、再生可能エネルギーなど多様なプロジェクトを手がけ、地域社会の発展や持続可能な社会の構築に貢献しています。また、海外事業にも積極的に取り組み、国際的なプレゼンスも高めています。

 そんなフジタですが、ネット上での口コミでは『やばい』『きつい』『ブラック』などの評判が書かれていることもあります。

 本記事では、フジタの評判や離職率、年収、さらにはキャリアアップの観点からもその実態に迫ります。就職・転職を考えている方や建設業界に興味がある方はぜひ参考にしてみてください!

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目次

フジタとは?

フジタは、準大手ゼネコンとして国内外で幅広い事業を展開している総合建設会社です。事業内容は土木・建築工事の設計・施工から不動産開発、環境・エネルギー関連事業まで多岐にわたり、特に高い技術力と豊富なノウハウにより、建設プロジェクトをトータルでサポートしています。2022年度の連結売上高は約5,895億円で、国内外でのプロジェクトで安定した実績を残しています。施工実績としては、「東京スカイツリー」の鉄骨工事、「横浜ランドマークタワー」の建設、「福岡空港国内線旅客ターミナルビル」など、国内を代表する大規模プロジェクトを手掛けてきました。
海外でもアジアを中心に、空港や道路、ビルなどのインフラ整備を担っています。環境に配慮した持続可能な建設にも力を入れており、地域社会の発展とグローバルな成長に貢献し続けています。

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売上高経常利益従業員数平均年収平均年齢平均残業時間離職率
5808億円158億円3,398名926万円41.8歳40.1時間3.4%
(参照:2024年度有価証券報告書公式HP、フジタHP就職四季報
売上高経常利益従業員数平均年収平均年齢平均残業時間離職率
5808億円158億円3,398名926万円41.8歳40.1時間3.4%
(参照:2024年度有価証券報告書公式HP、フジタHP就職四季報

やばい・きつい・やめとけといわれる理由

1.フジタの業績と企業間トラブル

フジタの業績は、ここ数年浮き沈みがあり、2023年度は過去13年間で最も高い水準にあるものの、過去には企業間トラブルも見られました。特に建設業界における取引や請負契約の中で、他企業との対立やトラブルが起きることが指摘されており、その詳細や解決については注目されています​。

(参照:労働新聞社Webサイト)

2.過酷な労働環境と継続雇用問題

経営難により、定年退職者の再雇用や契約更新の拒否が行われました。フジタでは従業員の継続雇用に関する基準を厳格に設定し、特に業務遂行能力や懲戒処分の有無などの要件を満たす必要がありましたが、経営難によって契約更新が拒否されることがあり、従業員の労働条件が問題視されました。激務の中での雇用不安が従業員の精神的負担を増やす原因にもなっていました​。

(参照:労働新聞社Webサイト)

3.独占禁止法違反による排除措置命令

フジタは、元東北農政局職員を利用して技術提案の内容を不正に取得し、技術提案書の添削などを行っていたことが指摘されました。この行為により、東北農政局が発注する土木工事の競争入札において優位な立場を得ていたとされ、公正取引委員会が独占禁止法に基づく排除措置命令を下しました。この件は、技術評価の公正さに問題があるとされ、競争入札における不正行為が強調されました。

(参照:Japan Fair Trade Commission)


きつすぎてすぐに辞めてしまうと噂されている

 フジタは「きつすぎてすぐに辞めてしまう」と噂されることもありますが、実際の残業時間や離職率はどうなのでしょうか。ここでは、フジタの残業時間の実態や、離職率についての情報をもとに、その噂が本当なのかを詳しく解説します。

フジタの残業時間は多い?

 残業時間については、就職四季報によると、2023年度の平均残業時間は40.1時間です。フジタでは働き方改革の取り組みが行われており、残業時間の削減に努めてきた結果、準大手ゼネコンと比べて残業時間が抑えられているという実績があります。特に施工管理職などプロジェクトベースの業務は繁忙期によって変動はあるものの、全社的に残業削減の方針が取られています。

 厚生労働省「毎月勤労統計調査」によれば、日本国内の企業の平均的な残業時間は月平均20時間前後で推移しているため、全体と比較すれば高いですが、年収水準を考えると妥当な水準であることがわかります。

フジタの離職率は高い?

 フジタの離職率は、年度ごとに3.4%程度で推移しております 。一方で、日本国内の企業の平均的な離職率は高めであり、厚生労働省の「雇用動向調査」によると、近年では年間約15%前後で推移しています。このことから、フジタの離職率は業界内でも非常に低く、安定した職場環境であることがわかります。

フジタの良い評判を解説

 ここまでで、フジタの厳しい面や「やばい」と言われる理由について紹介してきましたが、一方で準大手ゼネコンとしての強みや良い評判も多く存在します。そこで、次はフジタで働くメリットや、キャリア面で語られるポジティブな面について解説していきます。高年収やキャリアアップの可能性など、魅力的な点を詳しく見ていきましょう。

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転職時の推定年収がわかる

年収が高い

 フジタの魅力の一つとして、年収の高さが挙げられます。準大手ゼネコンとしてのポジションを持つ同社では、平均年収が高く、福利厚生も充実しています。特に30代から40代にかけては、年収1,000万円を超える社員も多く、実績や経験を積むことでさらに高い給与を目指すことが可能です。また、現場手当や資格手当などが充実しているため、専門資格を取得することで給与アップにつながる点もメリットです。業界全体の給与水準と比べても高い傾向があり、経済的な安定を求める方にとっては非常に魅力的な環境と言えます。

フジタの年収の相場観はこちらの記事を参考にしてください。

準大手ゼネコンで積める経験によるキャリアアップ

 フジタで働くことの大きな魅力の一つは、準大手ゼネコンならではの経験を積むことで得られるキャリアアップの可能性です。準大手ゼネコンのプロジェクトに携わることで、大規模な建設工事のマネジメントや、多くの下請け企業との連携、様々な工程を統括するスキルが身に付きます。こうした経験は、他の建設企業や関連業界でのキャリアにおいて大きな強みとなります。また、フジタのネームバリュー自体が転職時における評価を高め、次のステップでのキャリア選択を広げてくれる要因となるため、将来的なキャリア形成においても大きなメリットがあります。

大規模プロジェクトでやりがいのある仕事ができる

 フジタのもう一つの魅力は、やりがいのある大規模プロジェクトに携われる点です。国内外のランドマークやインフラ建設など、スケールの大きい工事を手掛けることができ、施工管理としてプロジェクト全体の流れを統括する経験を積むことができます。これらの大規模な案件に取り組むことで、自分の仕事が社会に大きな影響を与えるという達成感や誇りを感じることができ、専門スキルやマネジメント能力の向上にもつながります。そうしたやりがいと成長が得られるのは、フジタならではの特徴です。

フジタの施工実績

  • 三島海岸
  • 中部国際空港
  • 灰塚ダム
  • 長野自動車道 筑北スマートインターチェンジ
  • 神奈川電設株式会社 本社

フジタの口コミをご紹介!

 ここでは、実際にフジタで働く社員の口コミをご紹介します。業務の実態や社内の雰囲気、待遇など、さまざまな視点からの意見が寄せられているので、リアルなフジタの評判を知る手がかりとしてぜひ参考にしてください。

25歳 / 土木施工管理

「フジタに新卒で入社し、3年目になります。現場での作業が中心となるため、長時間労働になりがちですが、その分チームの仲間との絆が深まり、やりがいを感じています。月の残業はそれなりにありますが、会社として残業時間削減に力を入れており、時短勤務が徐々に浸透してきている印象です。福利厚生も整っており、住宅手当や各種手当も充実しています。また、教育制度がしっかりしていて、スキルアップのための研修や資格取得サポートも手厚いです。」

35歳 / 建築施工管理

「フジタ在籍5年以上働いています。大手ゼネコンということもあり、プロジェクト規模が大きく、達成感があります。休日はしっかり取れる環境で、繁忙期以外は基本的にカレンダー通りの休みが確保されます。また、上司との距離感も近く、困ったことがあればすぐ相談できる雰囲気があり、プレッシャーもなくのびのびと仕事ができる点が魅力です。フジタは給与面も満足できる水準であり、昇給やボーナスも期待できます。仕事量は多いものの、きちんと評価してもらえるため、モチベーションを維持しやすいです。」

45歳 / 建築施工管理

「在籍15年。長く勤務していますが、フジタは「働き方改革」を積極的に推進しており、現場でも労働環境の改善が実感できます。以前は長時間勤務が当たり前でしたが、最近は休暇の取得や勤務時間の見直しがしっかり行われており、生活と仕事のバランスが取りやすくなりました。給与も業界の中では高水準で安定しており、賞与も安定的に支給されています。長く勤めるほどキャリアアップの道が明確になり、やりがいを感じられる会社だと感じています。」

フジタへの転職難易度は?

 フジタへの転職は、やりがいや大規模プロジェクトでの経験が得られる魅力から、多くの転職希望者にとって人気が高いものの、その分転職難易度は高いと言えます。準大手ゼネコンならではの高年収や福利厚生の充実が注目され、採用においても厳選された人材が求められます。特に、現場経験やマネジメントスキルを持つ即戦力の方が優遇される傾向にあり、建設業界での経験がないと転職成功へのハードルは高くなります。ただし、キャリアアップを目指す方や建設業界での経験を持つ方にとっては、挑戦する価値のある企業です。

まとめ

 今回は、準大手ゼネコンであるフジタの評判と実態に関して解説しました。

フジタは国内有数の準大手ゼネコンであり、スケールの大きなプロジェクトや高年収など魅力的な要素が多くあります。一方で、激務やパワハラなどの厳しい面が口コミで指摘されてきましたが、これらの問題については改善活動に取り組んでおり、数値的に改善されている面もあります。転職難易度は高いものの、業界での経験やスキルがあれば、キャリアアップを目指す方にとって非常に価値のある企業です。

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投稿者プロフィール

岩谷 啓佑
岩谷 啓佑
■経歴
大学卒業後、大手メーカーにて西日本および東南アジアの最年少営業部長を務めた後、
その後「人・企業・社会」がより良くなる『社会的意義の大きさ』に魅力を感じ、人材業界への転職を決意。
約10年間人材紹介ビジネスに関わる中で様々な領域の人材紹介事業の立ち上げに従事。
その後、自身で株式会社Structを創業。
日本のインフラを支える建設業界の採用課題に対して、ソリューションを提供しています。
個人としても今までに約3000名のキャリア支援に携わってきました。

■受賞歴
マイナビ転職【The Best Maching Of The Year 2021】
リクナビ転職【GOOD AGENT AWARD 2022】
マイナビ転職【The Best Maching Of The Year 2023】
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