五洋建設は、国内外で総合建設業を展開する準大手ゼネコンで、土木・建築・環境事業など幅広い分野で事業を展開しています。特に海洋土木に強みを持ち、港湾、護岸、浚渫工事などで国内トップクラスの実績を誇ります。また、海外でも東南アジアを中心に多くのプロジェクトに参画し、グローバルな展開を積極的に行っています。建築分野では、オフィスビルや商業施設、工場など多様な建物の施工実績があり、総合力を活かした高品質な建設ソリューションを提供しています。
そんな五洋建設ですが、ネット上での口コミでは『やばい』『きつい』『ブラック』などの評判が書かれていることもあります。
本記事では、五洋建設の評判や離職率、年収、さらにはキャリアアップの観点からもその実態に迫ります。就職・転職を考えている方や建設業界に興味がある方はぜひ参考にしてみてください!
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五洋建設とは?
五洋建設は、国内外で土木・建築・環境事業を手がける準大手ゼネコンで、特に海洋土木分野に強みを持っています。売上高は6,000億円規模に達し、国内トップクラスの実績を誇ります。国内外での港湾整備、護岸工事、浚渫工事などで高いシェアを有し、海洋土木のリーディングカンパニーとしての地位を確立しています。また、建築分野でも豊富な実績があり、国内外で多様なプロジェクトを展開しており、施工実績としては、日本国内での「アクアシティお台場」や「成田国際空港第3ターミナル」、海外ではシンガポールの「マリーナベイサンズ」などがあります。
これらのプロジェクトを通して、五洋建設は高度な技術力と総合力を活かし、インフラ整備から商業施設、空港まで幅広い分野で信頼性の高い建設ソリューションを提供し続けています。特に海外では東南アジアを中心に事業を展開し、グローバルな建設需要に応える積極的な展開が特徴です。
売上高 | 経常利益 | 従業員数 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均残業時間 | 離職率 |
6177億円 | 272億円 | 3,824名 | 932万円 | 41.6歳 | 18.4時間 | 2.9% |
売上高 | 経常利益 | 従業員数 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均残業時間 | 離職率 |
6177億円 | 272億円 | 3,824名 | 932万円 | 41.6歳 | 18.4時間 | 2.9% |
やばい・きつい・やめとけといわれる理由
1.シンガポールでの工事トラブル
シンガポールでの大型工事において、事前に想定していた地盤条件と現状が異なり、大幅な損失を計上しました。このトラブルによって、海外工事のリスクが浮き彫りになり、今後の海外プロジェクトの収益性に対する懸念が高まっています。
(参照:Singapore Shimbun)
2.不法投棄事件
五洋建設の社員が、高知県須崎港の工事で余った石材266トンを海中に不法投棄したとして書類送検されました。工事責任者が処分費用削減のために行った行為で、企業としてのコンプライアンスが問題視される事件となりました。
(参照:Nikken Times)
3.手形トラブルでの逮捕
五洋建設に関する手形の不正取引が発覚し、関連する4名が大阪府警に逮捕されました。手形取引に関する不正行為は、企業の内部統制や法令順守の意識が問われる事態となり、企業の信頼性が大きく損なわれました。
(参照:アクセスジャーナル)
きつすぎてすぐに辞めてしまうと噂されている
五洋建設は「きつすぎてすぐに辞めてしまう」と噂されることもありますが、実際の残業時間や離職率はどうなのでしょうか。ここでは、五洋建設の残業時間の実態や、離職率についての情報をもとに、その噂が本当なのかを詳しく解説します。
五洋建設の残業時間は多い?
残業時間については、就職四季報によると、2023年度の平均残業時間は18.4時間です。五洋建設では働き方改革の取り組みが行われており、残業時間の削減に努めてきた結果、準大手ゼネコンと比べて残業時間が抑えられているという実績があります。特に施工管理職などプロジェクトベースの業務は繁忙期によって変動はあるものの、全社的に残業削減の方針が取られています。
厚生労働省「毎月勤労統計調査」によれば、日本国内の企業の平均的な残業時間は月平均20時間前後で推移しているため、全体と比較すれば高いですが、年収水準を考えると妥当な水準であることがわかります。
五洋建設の離職率は高い?
五洋建設の離職率は、年度ごとに2.9%程度で推移しております 。一方で、日本国内の企業の平均的な離職率は高めであり、厚生労働省の「雇用動向調査」によると、近年では年間約15%前後で推移しています。このことから、フジタの離職率は業界内でも非常に低く、安定した職場環境であることがわかります。
五洋建設の良い評判を解説
ここまでで、五洋建設の厳しい面や「やばい」と言われる理由について紹介してきましたが、一方で準大手ゼネコンとしての強みや良い評判も多く存在します。そこで、次は五洋建設で働くメリットや、キャリア面で語られるポジティブな面について解説していきます。高年収やキャリアアップの可能性など、魅力的な点を詳しく見ていきましょう。
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年収が高い
五洋建設の魅力の一つとして、年収の高さが挙げられます。準大手ゼネコンとしてのポジションを持つ同社では、平均年収が高く、福利厚生も充実しています。特に30代から40代にかけては、年収1,000万円を超える社員も多く、実績や経験を積むことでさらに高い給与を目指すことが可能です。また、現場手当や資格手当などが充実しているため、専門資格を取得することで給与アップにつながる点もメリットです。業界全体の給与水準と比べても高い傾向があり、経済的な安定を求める方にとっては非常に魅力的な環境と言えます。
五洋建設の年収の相場観はこちらの記事を参考にしてください。
準大手ゼネコンで積める経験によるキャリアアップ
五洋建設で働くことの大きな魅力の一つは、準大手ゼネコンならではの経験を積むことで得られるキャリアアップの可能性です。準大手ゼネコンのプロジェクトに携わることで、大規模な建設工事のマネジメントや、多くの下請け企業との連携、様々な工程を統括するスキルが身に付きます。こうした経験は、他の建設企業や関連業界でのキャリアにおいて大きな強みとなります。また、五洋建設のネームバリュー自体が転職時における評価を高め、次のステップでのキャリア選択を広げてくれる要因となるため、将来的なキャリア形成においても大きなメリットがあります。
大規模プロジェクトでやりがいのある仕事ができる
五洋建設のもう一つの魅力は、やりがいのある大規模プロジェクトに携われる点です。国内外のランドマークやインフラ建設など、スケールの大きい工事を手掛けることができ、施工管理としてプロジェクト全体の流れを統括する経験を積むことができます。これらの大規模な案件に取り組むことで、自分の仕事が社会に大きな影響を与えるという達成感や誇りを感じることができ、専門スキルやマネジメント能力の向上にもつながります。そうしたやりがいと成長が得られるのは、五洋建設ならではの特徴です。
五洋建設の施工実績
- 東京国際クルーズターミナル
- 東京国際空港(羽田)
- 北海道電力泊原子力発電所
- 多摩川スカイブリッジ
- 函館フェリーターミナル
五洋建設の口コミをご紹介!
ここでは、実際に五洋建設で働く社員の口コミをご紹介します。業務の実態や社内の雰囲気、待遇など、さまざまな視点からの意見が寄せられているので、リアルな五洋建設の評判を知る手がかりとしてぜひ参考にしてください。
26歳 / 建築施工管理
「入社後すぐに現場での経験を積むことができ、若手でも責任ある仕事を任せてもらえます。月の残業時間は時期や現場によって変わりますが、比較的忙しい時期は多くなりがちです。それでもチームで協力して進めるので、過度なプレッシャーは少ないです。上司や同僚もコミュニケーションが取りやすく、質問や相談をしやすい環境です。繁忙期でも週休2日が守られるようにシフトが組まれることが多いので、メリハリある働き方が可能です。」
35歳 / 土木施工管理
「経験を積むにつれて、大規模プロジェクトに携わる機会も増え、やりがいが高まります。現場によって勤務時間は異なりますが、定時で帰れる日も増えてきました。労働環境も改善が進んでおり、福利厚生もしっかりしているので、家族との時間も確保しやすいです。会社としても社員の働き方改革を推進しており、ワークライフバランスが取りやすくなっています。転職を考える際にもキャリアパスが明確で、スキルアップを支援してくれる体制が整っています。」
44歳 / 建築施工管理
「長く勤める中で、管理職としての役割を担うようになりました。現場全体のマネジメントをすることで、自分自身の成長を実感できます。会社の方針として、労働環境の改善や働きやすさに重点を置いているので、年齢に関係なく長く働ける環境が整っています。残業も以前に比べて少なくなり、プライベートと仕事の両立がしやすくなりました。転職を検討する場合も、他社での経験を活かせるようなスキルを積むことができるので安心です。」
五洋建設への転職難易度は?
五洋建設への転職は、やりがいや大規模プロジェクトでの経験が得られる魅力から、多くの転職希望者にとって人気が高いものの、その分転職難易度は高いと言えます。準大手ゼネコンならではの高年収や福利厚生の充実が注目され、採用においても厳選された人材が求められます。特に、現場経験やマネジメントスキルを持つ即戦力の方が優遇される傾向にあり、建設業界での経験がないと転職成功へのハードルは高くなります。ただし、キャリアアップを目指す方や建設業界での経験を持つ方にとっては、挑戦する価値のある企業です。
まとめ
今回は、準大手ゼネコンである五洋建設の評判と実態に関して解説しました。
五洋建設は国内有数の準大手ゼネコンであり、スケールの大きなプロジェクトや高年収など魅力的な要素が多くあります。一方で、激務やパワハラなどの厳しい面が口コミで指摘されてきましたが、これらの問題については改善活動に取り組んでおり、数値的に改善されている面もあります。転職難易度は高いものの、業界での経験やスキルがあれば、キャリアアップを目指す方にとって非常に価値のある企業です。
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投稿者プロフィール
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■経歴
大学卒業後、大手メーカーにて西日本および東南アジアの最年少営業部長を務めた後、
その後「人・企業・社会」がより良くなる『社会的意義の大きさ』に魅力を感じ、人材業界への転職を決意。
約10年間人材紹介ビジネスに関わる中で様々な領域の人材紹介事業の立ち上げに従事。
その後、自身で株式会社Structを創業。
日本のインフラを支える建設業界の採用課題に対して、ソリューションを提供しています。
個人としても今までに約3000名のキャリア支援に携わってきました。
■受賞歴
マイナビ転職【The Best Maching Of The Year 2021】
リクナビ転職【GOOD AGENT AWARD 2022】
マイナビ転職【The Best Maching Of The Year 2023】
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