鹿島建設は、スーパーゼネコンとして国内外で土木・建築事業を手掛ける日本を代表する総合建設会社です。創業から180年以上の歴史を持ち、高層ビル、橋梁、ダム、空港などの大規模プロジェクトを多数手がけています。技術力とノウハウに優れ、施工管理の分野でも高度な技術と品質管理を提供しています。国内だけでなく海外にも積極的に展開し、環境への配慮や持続可能な開発に注力しながら、社会インフラの構築に貢献しています。
そんな鹿島建設ですが、ネット上での口コミでは『やばい』『きつい』『ブラック』などの評判が書かれていることもあります。
本記事では、鹿島建設の評判や離職率、年収、さらにはキャリアアップの観点からもその実態に迫ります。就職・転職を考えている方や建設業界に興味がある方はぜひ参考にしてみてください!
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鹿島建設とは?
鹿島建設は、スーパーゼネコンとして国内外で土木・建築事業を幅広く展開する、日本を代表する総合建設会社です。事業内容は建築工事、土木工事、開発事業など多岐にわたり、特に高層ビルや公共インフラ、工場、商業施設などの大規模プロジェクトに強みを持ちます。2023年3月期の連結売上高は約2兆2,777億円で、安定した成長を続けています。施工実績としては、国内では「東京ミッドタウン」や「渋谷スクランブルスクエア」、世界最高レベルの免震技術を取り入れた「虎ノ門ヒルズ」などの都市再開発プロジェクトを手掛けてきました。
さらに、海外でもインドネシアの「ジャカルタMRT」やシンガポールの「マリーナベイサンズ」など、大規模かつ先進的なプロジェクトに参画し、高い技術力と品質を提供しています。持続可能な社会の実現に向けた取り組みや、環境に配慮した開発も積極的に進めており、業界のリーディングカンパニーとして国内外での信頼が厚い企業です。
売上高 | 経常利益 | 従業員数 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均残業時間 | 離職率 |
2兆6652億円 | 1501億円 | 19,813名 | 1,244万円 | 43.9歳 | 37.3時間 | 1.4% |
売上高 | 経常利益 | 従業員数 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均残業時間 | 離職率 |
2兆6652億円 | 1501億円 | 19,813名 | 1,244万円 | 43.9歳 | 37.3時間 | 1.4% |
やばい・きつい・やめとけといわれる理由
1.脱税問題
2021年に鹿島建設東北支店の元幹部が下請け業者からの謝礼金を申告せず、8300万円の脱税をした罪で在宅起訴されました。この事件では東日本大震災の復興事業を背景にした不正な利益の受領が問題視されています。
(参照:THE OWNER)
2.リニア談合問題
リニア中央新幹線の工事を巡る談合事件で、大手ゼネコンである大成建設とともに鹿島建設の元幹部が有罪判決を受けました。この事件により、ゼネコン業界全体の談合体質が浮き彫りとなり、鹿島建設の企業姿勢が厳しく問われることになりました。
(参照:産経新聞)
3.不正な接待要求
鹿島建設の幹部が下請け業者に対し、過激な接待を要求していたことが発覚しています。特に、課長代理がミシュラン星付きの店での接待やゴルフの誘いを持ちかけるなどし、さらには愛人の斡旋や300万円のキックバックを要求していた事例もあります。こうした接待行為は、下請け業者が仕事を得るために行われていたとされています。
(参照:デイリー新潮)
4.常態化した激務での残業
2020年、鹿島建設の社員が過労死し、労働基準監督署から長時間労働に起因するものと認定されました。この事案を受けて、同社は「鹿島働き方改革」を強化し、長時間労働の削減や労働環境の改善に取り組んでいます。具体的な施策としては、労働時間の適切な管理、業務の効率化、デジタルツールの導入、ワークシェアリングなどが挙げられます。社員の健康を重視し、再発防止策の徹底を図る方針を掲げています。
(参照:鹿島建設HP)
きつすぎてすぐに辞めてしまうと噂されている
鹿島建設は「きつすぎてすぐに辞めてしまう」と噂されることもありますが、実際の残業時間や離職率はどうなのでしょうか。ここでは、鹿島建設の残業時間の実態や、離職率についての情報をもとに、その噂が本当なのかを詳しく解説します。
鹿島建設の残業時間は多い?
残業時間については、就職四季報によると、2023年度の平均残業時間は37.3時間です。鹿島建設では働き方改革の取り組みが行われており、残業時間の削減に努めてきた結果、スーパーゼネコンと比べて残業時間が抑えられているという実績があります。特に施工管理職などプロジェクトベースの業務は繁忙期によって変動はあるものの、全社的に残業削減の方針が取られています。
厚生労働省「毎月勤労統計調査」によれば、日本国内の企業の平均的な残業時間は月平均20時間前後で推移しているため、全体と比較すれば高いですが、年収水準を考えると妥当な水準であることがわかります。
鹿島建設の離職率は高い?
鹿島建設の離職率は、年度ごとに1.4%程度で推移しております 。一方で、日本国内の企業の平均的な離職率は高めであり、厚生労働省の「雇用動向調査」によると、近年では年間約15%前後で推移しています。このことから、鹿島建設の離職率は業界内でも非常に低く、安定した職場環境であることがわかります。
鹿島建設の良い評判を解説
ここまでで、鹿島建設の厳しい面や「やばい」と言われる理由について紹介してきましたが、一方でスーパーゼネコンとしての強みや良い評判も多く存在します。そこで、次は鹿島建設で働くメリットや、キャリア面で語られるポジティブな面について解説していきます。高年収やキャリアアップの可能性など、魅力的な点を詳しく見ていきましょう。
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年収が高い
鹿島建設の魅力の一つとして、年収の高さが挙げられます。大手ゼネコンとしてのポジションを持つ同社では、平均年収が高く、福利厚生も充実しています。特に30代から40代にかけては、年収1,000万円を超える社員も多く、実績や経験を積むことでさらに高い給与を目指すことが可能です。また、現場手当や資格手当などが充実しているため、専門資格を取得することで給与アップにつながる点もメリットです。業界全体の給与水準と比べても高い傾向があり、経済的な安定を求める方にとっては非常に魅力的な環境と言えます。
スーパーゼネコンで積める経験によるキャリアアップ
鹿島建設で働くことの大きな魅力の一つは、スーパーゼネコンならではの経験を積むことで得られるキャリアアップの可能性です。スーパーゼネコンのプロジェクトに携わることで、大規模な建設工事のマネジメントや、多くの下請け企業との連携、様々な工程を統括するスキルが身に付きます。こうした経験は、他の建設企業や関連業界でのキャリアにおいて大きな強みとなります。また、鹿島建設のネームバリュー自体が転職時における評価を高め、次のステップでのキャリア選択を広げてくれる要因となるため、将来的なキャリア形成においても大きなメリットがあります。
大規模プロジェクトでやりがいのある仕事ができる
鹿島建設のもう一つの魅力は、やりがいのある大規模プロジェクトに携われる点です。国内外のランドマークやインフラ建設など、スケールの大きい工事を手掛けることができ、施工管理としてプロジェクト全体の流れを統括する経験を積むことができます。これらの大規模な案件に取り組むことで、自分の仕事が社会に大きな影響を与えるという達成感や誇りを感じることができ、専門スキルやマネジメント能力の向上にもつながります。そうしたやりがいと成長が得られるのは、鹿島建設ならではの特徴です。
鹿島建設の施工実績
- 横浜コネクトスクエア
- 東京ミッドタウン日比谷
- 秋田港・能代港洋上風力発電所
- GRAND MARINA TOKYO パークタワー勝どきサウス
- 羽田空港跡地第1ゾーン整備事業
鹿島建設の口コミをご紹介!
ここでは、実際に鹿島建設で働く社員の口コミをご紹介します。業務の実態や社内の雰囲気、待遇など、さまざまな視点からの意見が寄せられているので、リアルな鹿島建設の評判を知る手がかりとしてぜひ参考にしてください。
25歳 / 土木施工管理
「まだ経験の浅い私でも、研修やOJTが充実していて安心して成長できています。若いうちから大規模プロジェクトに参加できるので、責任感は強いですが、やりがいも大きいです。残業は多いこともありますが、しっかり残業代が支給されるのはありがたいです。また、休日出勤があっても代休が取れるため、ワークライフバランスを保ちながら働くことができています。」
35歳 / 建築施工管理
「現場を任される立場になってきましたが、先輩からのアドバイスも受けながら仕事を進められる環境です。勤務時間はプロジェクトの状況によりますが、近年は働き方改革で残業時間が減少していますし、リモートワークの導入も進んでいます。福利厚生も手厚く、年収の面でも建設業界の中では高めです。やる気次第でスキルを磨き、キャリアアップできる職場です。」
45歳 / 建築施工管理
「中堅としてプロジェクト全体のマネジメントを任されるようになり、部下の育成にも力を入れています。仕事量は多いですが、成果をしっかりと評価される社風です。働き方についても近年改善されており、休日出勤や残業時間の削減が意識されています。家族との時間も大切にしながら働けるようになり、社内の風通しも良く、コミュニケーションが取りやすい職場です。」
鹿島建設への転職難易度は?
鹿島建設への転職は、やりがいや大規模プロジェクトでの経験が得られる魅力から、多くの転職希望者にとって人気が高いものの、その分転職難易度は高いと言えます。スーパーゼネコンならではの高年収や福利厚生の充実が注目され、採用においても厳選された人材が求められます。特に、現場経験やマネジメントスキルを持つ即戦力の方が優遇される傾向にあり、建設業界での経験がないと転職成功へのハードルは高くなります。ただし、キャリアアップを目指す方や建設業界での経験を持つ方にとっては、挑戦する価値のある企業です。
まとめ
今回は、スーパーゼネコンである鹿島建設の評判と実態に関して解説しました。
鹿島建設は国内有数のスーパーゼネコンであり、スケールの大きなプロジェクトや高年収など魅力的な要素が多くあります。一方で、激務やパワハラなどの厳しい面が口コミで指摘されてきましたが、これらの問題については改善活動に取り組んでおり、数値的に改善されている面もあります。転職難易度は高いものの、業界での経験やスキルがあれば、キャリアアップを目指す方にとって非常に価値のある企業です。
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投稿者プロフィール
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■経歴
大学卒業後、大手メーカーにて西日本および東南アジアの最年少営業部長を務めた後、
その後「人・企業・社会」がより良くなる『社会的意義の大きさ』に魅力を感じ、人材業界への転職を決意。
約10年間人材紹介ビジネスに関わる中で様々な領域の人材紹介事業の立ち上げに従事。
その後、自身で株式会社Structを創業。
日本のインフラを支える建設業界の採用課題に対して、ソリューションを提供しています。
個人としても今までに約3000名のキャリア支援に携わってきました。
■受賞歴
マイナビ転職【The Best Maching Of The Year 2021】
リクナビ転職【GOOD AGENT AWARD 2022】
マイナビ転職【The Best Maching Of The Year 2023】
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