大和ハウス工業は、住宅、商業施設、物流施設など幅広い建築物の設計・施工を手掛ける総合建設会社です。1955年の創業以来、住宅分野では戸建住宅や賃貸住宅、分譲マンションを提供し、多様なニーズに応えています。また、物流や商業施設の開発も強化し、国内外で事業を展開しています。さらに、環境配慮型のスマートシティ開発や再生可能エネルギー事業にも力を入れており、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。
そんな大和ハウス工業ですが、ネット上での口コミでは『やばい』『きつい』『ブラック』などの評判が書かれていることもあります。
本記事では、大和ハウス工業の評判や離職率、年収、さらにはキャリアアップの観点からもその実態に迫ります。就職・転職を考えている方や建設業界に興味がある方はぜひ参考にしてみてください!
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大和ハウス工業とは?
大和ハウス工業は、1955年に設立された日本最大級の総合ハウスメーカーで、住宅事業を中心に、商業施設や物流施設、オフィスビルの設計・施工を手掛けています。戸建住宅、分譲マンション、賃貸住宅といった幅広い住まいの提供に加え、物流施設の「DPL」シリーズや、大規模商業施設「イオンモールつくば」、超高層ビル「グランフロント大阪」など、国内外で数多くの建築実績を誇ります。2023年度の売上高は5兆円を超え、強固な財務基盤を背景に、海外進出も積極的に展開しています。
さらに、環境配慮型住宅やスマートシティの開発、再生可能エネルギー分野への参入を進めるなど、持続可能な社会の実現に向けた取り組みも強化しています。大和ハウス工業は、建築技術とデザイン力に加え、グローバルな視点で社会のニーズに応える革新的なソリューションを提供し続けています。
売上高 | 経常利益 | 従業員数 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均残業時間 | 離職率 |
5兆2029億円 | 4,275億円 | 48,483名 | 928万円 | 40.1歳 | 21.8時間 | 4.6% |
やばい・きつい・やめとけといわれる理由
1.住宅不良問題の隠蔽
大和ハウスは、住宅の不適切な建築を把握しながら、2年以上にわたり公表を怠っていたことが明らかになりました。不良物件には、国が指定していない柱や基礎が使用されており、設計者が違法性を認識していたとされています。これにより、企業のガバナンス強化が求められました。
(参照:エキサイトニュース)
2.架空発注による詐欺
東北工場で、建設用鉄鋼の架空発注が行われ、総額2億円を超える不正が発覚しました。この問題により、内部管理体制の甘さが再び露呈し、顧客や取引先からの信頼が大きく揺らぎました。
(参照:エキサイトニュース)
3.激務問題
大和ハウス工業では、残業が常態化しており、月の残業時間が100時間を超えるケースも報告されています。特に建設現場の管理職や営業職は長時間労働に加え、パワハラなどの労働環境も問題視されています。しかし、今現在はその環境を改善すべく、36協定をはじめ、社内の風通しの見直しなど、現場職員の負担を軽減するための動きも見られ改善傾向が強くみられています。
(参照:エンゲージ会社の評判)
きつすぎてすぐに辞めてしまうと噂されている
大和ハウス工業は「きつすぎてすぐに辞めてしまう」と噂されることもありますが、実際の残業時間や離職率はどうなのでしょうか。ここでは、大和ハウス工業の残業時間の実態や、離職率についての情報をもとに、その噂が本当なのかを詳しく解説します。
大和ハウス工業の残業時間は多い?
残業時間については、就職四季報によると、2023年度の平均残業時間は21.8時間です。大和ハウス工業では働き方改革の取り組みが行われており、残業時間の削減に努めてきた結果、ハウスメーカーと比べて残業時間が抑えられているという実績があります。特に施工管理職などプロジェクトベースの業務は繁忙期によって変動はあるものの、全社的に残業削減の方針が取られています。
厚生労働省「毎月勤労統計調査」によれば、日本国内の企業の平均的な残業時間は月平均20時間前後で推移しているため、全体と比較すれば高いですが、年収水準を考えると妥当な水準であることがわかります。
大和ハウス工業の離職率は高い?
大和ハウス工業の離職率は、年度ごとに4.6%程度で推移しております 。一方で、日本国内の企業の平均的な離職率は高めであり、厚生労働省の「雇用動向調査」によると、近年では年間約15%前後で推移しています。このことから、大和ハウス工業の離職率は業界内でも非常に低く、安定した職場環境であることがわかります。
大和ハウス工業の良い評判を解説
ここまでで、大和ハウス工業の厳しい面や「やばい」と言われる理由について紹介してきましたが、一方でハウスメーカーとしての強みや良い評判も多く存在します。そこで、次は大和ハウス工業で働くメリットや、キャリア面で語られるポジティブな面について解説していきます。高年収やキャリアアップの可能性など、魅力的な点を詳しく見ていきましょう。
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年収が高い
大和ハウス工業の魅力の一つとして、年収の高さが挙げられます。ハウスメーカーとしてのポジションを持つ同社では、平均年収が高く、福利厚生も充実しています。特に30代から40代にかけては、年収1,000万円を超える社員も多く、実績や経験を積むことでさらに高い給与を目指すことが可能です。また、現場手当や資格手当などが充実しているため、専門資格を取得することで給与アップにつながる点もメリットです。業界全体の給与水準と比べても高い傾向があり、経済的な安定を求める方にとっては非常に魅力的な環境と言えます。
大和ハウス工業の年収の相場観はこちらの記事を参考にしてください。
ハウスメーカーで積める経験によるキャリアアップ
大和ハウス工業で働くことの大きな魅力の一つは、ハウスメーカーならではの経験を積むことで得られるキャリアアップの可能性です。ハウスメーカーのプロジェクトに携わることで、大規模な建設工事のマネジメントや、多くの下請け企業との連携、様々な工程を統括するスキルが身に付きます。こうした経験は、他の建設企業や関連業界でのキャリアにおいて大きな強みとなります。また、大和ハウス工業のネームバリュー自体が転職時における評価を高め、次のステップでのキャリア選択を広げてくれる要因となるため、将来的なキャリア形成においても大きなメリットがあります。
大規模プロジェクトでやりがいのある仕事ができる
大和ハウス工業のもう一つの魅力は、やりがいのある大規模プロジェクトに携われる点です。国内外のランドマークやインフラ建設など、スケールの大きい工事を手掛けることができ、施工管理としてプロジェクト全体の流れを統括する経験を積むことができます。これらの大規模な案件に取り組むことで、自分の仕事が社会に大きな影響を与えるという達成感や誇りを感じることができ、専門スキルやマネジメント能力の向上にもつながります。そうしたやりがいと成長が得られるのは、大和ハウス工業ならではの特徴です。
大和ハウス工業の施工実績
- イオンモールつくば
- 四国ガス株式会社
- 北参道 SUN EAST TERRACE
- 専修寺
- BaySeaSky(ベイシスカ)
大和ハウス工業の口コミをご紹介!
ここでは、実際に大和ハウス工業で働く社員の口コミをご紹介します。業務の実態や社内の雰囲気、待遇など、さまざまな視点からの意見が寄せられているので、リアルな大和ハウス工業の評判を知る手がかりとしてぜひ参考にしてください。
20代・建築施工管理
「私は新卒で大和ハウス工業に入社して3年目です。建築施工管理を担当しています。初めは覚えることが多く大変でしたが、上司や先輩のサポートが手厚く、着実に成長できる環境です。残業は月平均40時間程度で、業界全体と比べても標準的だと思います。また、休日も比較的取りやすいですが、繁忙期には忙しくなることもあります。大手ならではの福利厚生も充実しており、将来的にも安心感を持って働ける会社です。」
30代・電気施工管理
「大和ハウス工業で電気施工管理を担当して10年目です。転勤は多いですが、その分キャリアアップのチャンスが多く、責任のあるプロジェクトを任される機会が多いのが魅力です。残業はありますが、無理な残業を強いられることはなく、ワークライフバランスもそれなりに保てています。職場環境も良好で、チームワークを大事にしているため、ストレスを感じることは少ないです。しっかり休みを取ることもでき、リフレッシュしながら働けます。」
40代・建築施工管理
「40代になり、建築施工管理として大規模なプロジェクトをいくつも担当しています。労働時間は長めですが、役職が上がるにつれて裁量も増え、やりがいを感じています。福利厚生も充実しており、退職金制度や社員持株会など、将来を見据えたサポートも豊富です。現場での安全管理や働きやすい環境づくりにも力を入れているため、心身ともに安心して働ける環境です。」
大和ハウス工業への転職難易度は?
大和ハウス工業への転職は、やりがいや大規模プロジェクトでの経験が得られる魅力から、多くの転職希望者にとって人気が高いものの、その分転職難易度は高いと言えます。ハウスメーカーならではの高年収や福利厚生の充実が注目され、採用においても厳選された人材が求められます。特に、現場経験やマネジメントスキルを持つ即戦力の方が優遇される傾向にあり、建設業界での経験がないと転職成功へのハードルは高くなります。ただし、キャリアアップを目指す方や建設業界での経験を持つ方にとっては、挑戦する価値のある企業です。
まとめ
今回は、ハウスメーカーである大和ハウス工業の評判と実態に関して解説しました。
大和ハウス工業は国内有数のハウスメーカーであり、スケールの大きなプロジェクトや高年収など魅力的な要素が多くあります。一方で、激務やパワハラなどの厳しい面が口コミで指摘されてきましたが、これらの問題については改善活動に取り組んでおり、数値的に改善されている面もあります。転職難易度は高いものの、業界での経験やスキルがあれば、キャリアアップを目指す方にとって非常に価値のある企業です。
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投稿者プロフィール
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■経歴
大学卒業後、大手メーカーにて西日本および東南アジアの最年少営業部長を務めた後、
その後「人・企業・社会」がより良くなる『社会的意義の大きさ』に魅力を感じ、人材業界への転職を決意。
約10年間人材紹介ビジネスに関わる中で様々な領域の人材紹介事業の立ち上げに従事。
その後、自身で株式会社Structを創業。
日本のインフラを支える建設業界の採用課題に対して、ソリューションを提供しています。
個人としても今までに約3000名のキャリア支援に携わってきました。
■受賞歴
マイナビ転職【The Best Maching Of The Year 2021】
リクナビ転職【GOOD AGENT AWARD 2022】
マイナビ転職【The Best Maching Of The Year 2023】
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