大林組は、スーパーゼネコンとして国内外で多岐にわたる建設事業を展開する、日本を代表する総合建設会社です。土木、建築、開発、不動産事業を手がけ、都市再開発やインフラ整備、環境関連プロジェクトにも積極的に参画しています。
最新の技術力と豊富な経験を活かした高品質な施工管理により、大規模プロジェクトから特殊技術を要する案件まで幅広く対応。SDGsを見据えた持続可能な社会づくりにも注力し、安心・安全で快適な生活環境の創造に貢献しています。
そんな大林組ですが、ネット上での口コミでは『やばい』『きつい』『ブラック』などの評判が書かれていることもあります。
本記事では、大林組の評判や離職率、年収、さらにはキャリアアップの観点からもその実態に迫ります。就職・転職を考えている方や建設業界に興味がある方はぜひ参考にしてみてください!
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大林組とは?
大林組は、日本を代表するスーパーゼネコンの一角として、国内外で多岐にわたる建設事業を展開する総合建設会社です。事業内容は土木、建築、開発、不動産事業など多岐にわたり、都市再開発、インフラ整備、環境関連プロジェクトなどの分野で先進的な技術とノウハウを駆使して事業を展開しています。2023年3月期の連結売上高は約2兆円を超え、その経営基盤は非常に堅固です。
施工実績として、東京都心のランドマークである「東京スカイツリー」や、世界的に有名な高層ビル「六本木ヒルズ森タワー」、さらに、大阪の大型複合施設「グランフロント大阪」など、国内外で数々の重要プロジェクトを手掛けてきました。これらのプロジェクトにおいては、設計・施工・管理における高度な技術力と品質へのこだわりが評価され、高い信頼を得ています。持続可能な社会の実現にも積極的に取り組み、先進的な技術開発を通じて安心・安全な都市づくりに貢献しています。
売上高 | 経常利益 | 従業員数 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均残業時間 | 離職率 |
2兆3252億円 | 915億円 | 16,986名 | 1,031万円 | 42.7歳 | 37.5時間 | 1.2% |
やばい・きつい・やめとけといわれる理由
1.リニア中央新幹線の談合問題による社長交代
大林組はリニア中央新幹線の入札を巡る独占禁止法違反事件(談合事件)に関与したとして、2018年に経営陣が辞任する事態となりました。この事件では大林組を含む複数のゼネコンが対象となり、公共事業における競争の公正性が損なわれたとされました。新たな経営体制への移行やコンプライアンス意識の再構築が求められ、これまでの経営方針や文化の見直しが図られていますが、社員の不満や社内の緊張が増していると指摘されています。
(参照:ダイヤモンド・オンライン)
2.施工ミスや重大事故の発生
大林組を含む大手ゼネコンで施工ミスや労働災害が相次いで報告されています。特に、大林組では超高層ビルの建設現場で鉄骨落下事故が発生し、作業員2人が死亡するという重大な事態に発展しました。この他にも、施工ミスによる赤字計上や安全管理体制の不備が指摘されています。建設現場の安全性や施工能力の低下が問題視されており、労働環境の整備と技術力の向上が求められています。
(参照:Facta)
3.首位陥落による経営陣の処分と士気の低下
2022年、大林組はゼネコン業界での首位の座から陥落しました。この業績の悪化により、役員の報酬返上や地方支店長の減給などが行われました。これらのコスト削減策は、社内の士気を低下させ、不満が広がる原因となっています。さらに、建設需要の減少と利益率の悪化も相まって、従業員の働き方への影響が懸念されています。
(参照:ダイヤモンド・オンライン)
きつすぎてすぐに辞めてしまうと噂されている
大林組は「きつすぎてすぐに辞めてしまう」と噂されることもありますが、実際の残業時間や離職率はどうなのでしょうか。ここでは、大林組の残業時間の実態や、離職率についての情報をもとに、その噂が本当なのかを詳しく解説します。
大林組の残業時間は多い?
残業時間については、就職四季報によると、2023年度の平均残業時間は37.5時間です。大林組では働き方改革の取り組みが行われており、残業時間の削減に努めてきた結果、スーパーゼネコンと比べて残業時間が抑えられているという実績があります。特に施工管理職などプロジェクトベースの業務は繁忙期によって変動はあるものの、全社的に残業削減の方針が取られています。
厚生労働省「毎月勤労統計調査」によれば、日本国内の企業の平均的な残業時間は月平均20時間前後で推移しているため、全体と比較すれば高いですが、年収水準を考えると妥当な水準であることがわかります。
大林組の離職率は高い?
大林組の離職率は、年度ごとに1.2%程度で推移しております 。一方で、日本国内の企業の平均的な離職率は高めであり、厚生労働省の「雇用動向調査」によると、近年では年間約15%前後で推移しています。このことから、大林組の離職率は業界内でも非常に低く、安定した職場環境であることがわかります。
大林組の良い評判を解説
ここまでで、大林組の厳しい面や「やばい」と言われる理由について紹介してきましたが、一方でスーパーゼネコンとしての強みや良い評判も多く存在します。そこで、次は大林組で働くメリットや、キャリア面で語られるポジティブな面について解説していきます。高年収やキャリアアップの可能性など、魅力的な点を詳しく見ていきましょう。
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年収が高い
大林組の魅力の一つとして、年収の高さが挙げられます。スーパーゼネコンとしてのポジションを持つ同社では、平均年収が高く、福利厚生も充実しています。特に30代から40代にかけては、年収1,000万円を超える社員も多く、実績や経験を積むことでさらに高い給与を目指すことが可能です。また、現場手当や資格手当などが充実しているため、専門資格を取得することで給与アップにつながる点もメリットです。業界全体の給与水準と比べても高い傾向があり、経済的な安定を求める方にとっては非常に魅力的な環境と言えます。
スーパーゼネコンで積める経験によるキャリアアップ
大林組で働くことの大きな魅力の一つは、スーパーゼネコンならではの経験を積むことで得られるキャリアアップの可能性です。スーパーゼネコンのプロジェクトに携わることで、大規模な建設工事のマネジメントや、多くの下請け企業との連携、様々な工程を統括するスキルが身に付きます。こうした経験は、他の建設企業や関連業界でのキャリアにおいて大きな強みとなります。また、大林組のネームバリュー自体が転職時における評価を高め、次のステップでのキャリア選択を広げてくれる要因となるため、将来的なキャリア形成においても大きなメリットがあります。
大規模プロジェクトでやりがいのある仕事ができる
大林組のもう一つの魅力は、やりがいのある大規模プロジェクトに携われる点です。国内外のランドマークやインフラ建設など、スケールの大きい工事を手掛けることができ、施工管理としてプロジェクト全体の流れを統括する経験を積むことができます。これらの大規模な案件に取り組むことで、自分の仕事が社会に大きな影響を与えるという達成感や誇りを感じることができ、専門スキルやマネジメント能力の向上にもつながります。そうしたやりがいと成長が得られるのは、大林組ならではの特徴です。
大林組の施工実績
- エスコンフィールドHOKKAIDO
- 川上ダム
- 新東名高速道路 中島高架橋
- 順天堂大学さくらキャンパス 第3体育館
- 梅田ガーデン
大林組の口コミをご紹介!
ここでは、実際に大林組で働く社員の口コミをご紹介します。業務の実態や社内の雰囲気、待遇など、さまざまな視点からの意見が寄せられているので、リアルな大林組の評判を知る手がかりとしてぜひ参考にしてください。
25歳 / 建築施工管理
「新卒で入社し、3年目になります。大手ゼネコンということもあり、業務量は多いですが、その分しっかりと成長できる環境があります。先輩社員からのサポートも手厚く、分からないことがあればすぐに教えてもらえます。最近は若手の意見も取り入れてくれる風通しの良い社風になっており、働きやすさを感じています。残業時間も月60〜70時間程度で、会社としても労働時間の改善に力を入れているため、ワークライフバランスが取りやすくなっています。」
35歳 / 建築施工管理
「現場では忙しい時期も多いですが、その分の残業代はしっかり支給されます。休日もしっかりと取れるので、プライベートの時間も確保できます。特に直近は働き方改革が進んでおり、残業時間の削減が推奨されています。上司も気を配ってくれるので、働きやすい環境が整っています。仕事自体はハードな面もありますが、その分やりがいを感じる場面も多く、スキルアップの機会も豊富です。」
40歳 / 土木施工管理
「長年大林組に勤務していますが、福利厚生は充実しています。家賃補助や各種手当も手厚く、安心して生活できます。土木施工管理という職種柄、現場での作業が中心となりますが、作業環境も年々改善されており、安全面への配慮が徹底されています。忙しい時期もありますが、社員同士のチームワークがしっかりしているため、無理なく働けます。また、昇進やキャリアアップのチャンスも多いので、長く働ける環境だと感じます。」
大林組への転職難易度は?
大林組への転職は、やりがいや大規模プロジェクトでの経験が得られる魅力から、多くの転職希望者にとって人気が高いものの、その分転職難易度は高いと言えます。スーパーゼネコンならではの高年収や福利厚生の充実が注目され、採用においても厳選された人材が求められます。特に、現場経験やマネジメントスキルを持つ即戦力の方が優遇される傾向にあり、建設業界での経験がないと転職成功へのハードルは高くなります。ただし、キャリアアップを目指す方や建設業界での経験を持つ方にとっては、挑戦する価値のある企業です。
まとめ
今回は、スーパーゼネコンである大林組の評判と実態に関して解説しました。
大林組は国内有数のスーパーゼネコンであり、スケールの大きなプロジェクトや高年収など魅力的な要素が多くあります。一方で、激務やパワハラなどの厳しい面が口コミで指摘されてきましたが、これらの問題については改善活動に取り組んでおり、数値的に改善されている面もあります。転職難易度は高いものの、業界での経験やスキルがあれば、キャリアアップを目指す方にとって非常に価値のある企業です。
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投稿者プロフィール
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■経歴
大学卒業後、大手メーカーにて西日本および東南アジアの最年少営業部長を務めた後、
その後「人・企業・社会」がより良くなる『社会的意義の大きさ』に魅力を感じ、人材業界への転職を決意。
約10年間人材紹介ビジネスに関わる中で様々な領域の人材紹介事業の立ち上げに従事。
その後、自身で株式会社Structを創業。
日本のインフラを支える建設業界の採用課題に対して、ソリューションを提供しています。
個人としても今までに約3000名のキャリア支援に携わってきました。
■受賞歴
マイナビ転職【The Best Maching Of The Year 2021】
リクナビ転職【GOOD AGENT AWARD 2022】
マイナビ転職【The Best Maching Of The Year 2023】
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